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お顔のたるみ、肩こりが原因かもしません。

多くの女性が悩む「肩こり」。実は肩こりが、むくみやたるみ、にきび、しみ、シワなど顔の悩みの原因になることをご存じですか? 鍼灸で筋肉のこりを解消することでつらい症状が改善するだけでなく、むくみやたるみも改善されてリフトアップ&スッキリ小顔になることも。 そこで、今回は肩こりと肌トラブルの関係や、美容鍼灸でのアプローチ法をご紹介します。

目次

筋肉のこりや血流の悪さが「たるみ」や「むくみ」の原因に

肩こりは、現代社会で暮らす人にとって「ない人を探すほうが難しい」といわれるほど多い症状です。重い頭や腕を支えている首や肩には、常に大きな負担がかかっています。しかも、常に正しい姿勢で過ごしている人は少なく、デスクワークでずっと前傾姿勢でいる、パソコン仕事で腕が浮いた状態でいる、立ち仕事でつい楽なほうに体重をかけてしまうなど、偏った姿勢でいることで、余計に筋肉のこりが起こりやすくなります。

肩や首、頭皮の筋肉がこると、それに引っ張られるように顔の筋肉も引っ張られて頬が垂れ、たるみの原因になります。また、私たちの身体には、耳の下と鎖骨の下に大きなリンパ節があり、肩や首の筋肉がこると血流やリンパ液の流れが滞りやすくなります。そのため、本来届くはずである新鮮な血液に含まれる酸素や栄養が届かない、あるいは外に出すべき老廃物がうまく送られずにたまってしまうと、それが肌のくすみやむくみ、肌荒れなどにつながると考えられます。

東洋医学の考えでは胃腸の働きの低下が肩こりにつながることも

肩こりは、重いものを支える負担や姿勢、冷え、生活習慣などさまざまな要因で起こります。東洋医学では、胃腸の働きの低下も肩こりにつながると考えられています。内臓の不調は背中側に出やすく、夜遅く食べるなど不規則な食生活、栄養の偏り、加齢による消化機能の低下などにより胃腸の働きが悪くなると、胃の裏側の筋肉が硬くなります。その筋肉の緊張が背中から首、肩にまで伝わって肩こりが起こるのです。しかし、胃腸の機能低下を自覚できる人はほとんどいません。肩こりや肌の悩みがあり、なおかつ「食欲がない」「疲れが取ない」「朝起きるとだるい」などと感じる場合は、胃腸の働きが低下している可能性も考えられます。

また、ストレスなど精神的な要因で肩こりが起こることもあります。不安や緊張が強いと、人は知らず知らずのうちに身体に力が入った状態になり、肩や首のこりにつながりやすくなります。さらに、緊張していると無意識に身体の防御反応が働き、闘うときのボクサーのように姿勢が前傾になりやすく、それが肩こりの原因になることもあります。

肩こりになりやすい生活習慣とは?

肩こりがひどい場合には、まず、その肩こりがどこからきているのか、原因を探ることが大切です。
施術のやり方はサロンや治療院によって異なりますが、カリスタでは触診、脈診、腹診、問診などを基に、頭から首、デコルテ(首から胸元までの部分)、腕、おなか、足まで、東洋医学で「気」の通り道といわれる「経絡」や「ツボ」の状態を見て、お客様の身体に手で触れ、目で見て、さらに詳しく話を聞いて肩こりの背景を把握します。どの部分に気が滞っているか、どのツボがうまく働いていないかを見ながら鍼や灸をする場所を考えていきます。直接肌に触れ、張り具合や柔らかさ、肌のざらつき、温度などから感じ取ったり、目で見た肌の色や状態などから把握したりします。

問診では、仕事の内容や勤務時間、仕事中や自宅で過ごすときの姿勢、家で座るときはイスなのか床なのか、寝るときの布団の硬さ、食事の時間帯など、生活の様子をこと細かに聞き、そこから負担のかかる場所、肩こりの原因を予測し、改善のためのアプローチを検討します。

顔+全身への施術で、肩こりの「モト」にアプローチ

骨格や筋肉の状態はひとりひとり違っており、ツボの位置も人によって微妙に異なることから、カリスタでは鍼灸師がお客様の身体の様子を見ながら鍼を刺す場所を決めています。顔のくすみやむくみ、たるみなど、美容上の悩みを早く改善したい場合には、首、頭皮、顔の3部位にアプローチしますが、首の筋肉のこりを緩めるだけで顔色が明るくなり、くすみが気にならなくなることもよくあります。
また、腕にある「手三里(てさんり)」「列缺(れっけつ)」というツボや、首や肩の「肩井(けんせい)」「天髎(てんりょう )」のツボを刺激することで筋肉のこりが和らぎ、肩こりが楽になります。ただ、その部分へのアプローチだけでは十分とはいえません。肩こりの根本的な改善のためには、原因を解消することが必要なのです。

ひとりひとりの肩こりの原因に応じて、例えば「冷え」が原因と考えられる場合にはおなかや足、「胃腸の働きの低下」が考えられる場合にはおなかや背中などにもアプローチしていきます。肩こりの症状はいくつもの要因が重なり合って起こることが多く、さらに負担が蓄積され長い間続いているものがほとんどです。そのため、一度の施術ですべてのこりが解消するというよりも、施術を繰り返すことでだんだんと症状の改善を実感される方が多いようです。

美容鍼でメンテナンスを続けてこりのない状態をキープ

顔だけでなく、全身へのアプローチも含めた「美容鍼灸」により、肌のくすみやたるみなどの悩みが解消すると同時に、肩こりの症状も「以前より気にならなくなった」「頭痛がなくなり鎮痛薬を飲まなくてもよくなった」など、改善がみられることがあります。しかし、スマホやPC、テレビを使わない生活をするのはなかなか難しいので、常に首や肩には負担がかかり続けますし、コリを改善しても、同じ生活を続けていれば、またすぐにつらい状態に戻ってしまう可能性も考えられるため、症状が改善した後もメンテナンスとして1カ月に1~2度の頻度で美容鍼を続けると、肩こりを予防してスッキリした状態をキープできるメリットも期待できます。

同時に、肩こりの原因を減らせるよう、姿勢や食事、運動、緊張、ストレスなど、生活習慣を見直すことも大切です。姿勢をチェックし、座るときは①足の裏全体を床につける、②膝と腰の角度を90度にする、③あごを引いて頭はまっすぐ首の上に乗せるなど、正しい座り方を心がけましょう。
肩こりの予防策として、筋肉をほぐし、血行をよくするためにストレッチやウオーキングなどの有酸素運動をしたり、姿勢を正しく保つために左右両方の筋肉を同じように使うストレッチをしたりすることも有効です。
「夜遅く食べない」「脂肪を多く取りすぎない」など食生活の配慮や、「休日は外出や趣味を楽しむ」「入浴で心身をほぐす」など、心身のリラックスとリフレッシュのための工夫も大切です。

姿勢が猫背気味の人は、顎を前に突き出した状態になりやすく、頭から首、背中がこりやすくなります。一方、顎があがることで首の前面、顎の下についている広頚筋は常に緊張した状態になり、顔の前面が下に引き下げられた状態に。これが、頬から下の顔のたるみの原因になるのです。

つらい症状を解消すれば毎日はもっとキレイに楽しくなる

人間の身体には適応能力があり、慢性的に肩こりが続くと「肩がこっている」という状態を自覚しなくなる人もいるといわれています。「顔のくすみが気になる」「顔のむくみ、たるみをなんとかしたい」と訴えていた方でも、よくよく診てみると実は肩こりが原因で、長期間頭痛がひどくて薬が手放せない状態だったとわかることもあります。

体の内側からアプローチする美容鍼灸によって筋肉のこりをほぐし、内臓の働きを高め、血流やリンパ液の流れを整えることで、身体的なつらい症状だけでなく「くすみが消えて肌質が変わる」「むくみ、たるみが解消されリフトアップする」「ほうれい線が気にならなくなる」など、顔や肌の悩みの改善にもつながります。毎日をもっとキレイにイキイキと、楽しく過ごすためにも、気になる症状や悩みがある場合には、ぜひ鍼灸師にご相談ください。

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本コラムの監修

CHIHIRO

美容鍼灸サロン CALISTA美容鍼灸サロン C by CALISTA 総院長
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(鍼灸師)

経歴:
大学卒業後、TV局アナウンサー、PR会社勤務を経て、女性限定鍼灸サロンCALISTAを設立。雑誌・テレビなど掲載多数。多種の口コミサイトで高い評価を集める。美容鍼・経絡美容鍼灸の第一人者。著書に『~ココロとカラダがかがやく~ 美人のツボ』、『~女性限定鍼灸サロンが薦める~ 美ツボBOOK』がある。

所属:
伝統鍼灸学会全日本鍼灸学会日本鍼灸師会東京都鍼灸師会

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