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美容鍼とは?鍼で体の内側からキレイになる方法

「良さそうだけど、何となく不安」「どんなことをされるのかわからない」――美容鍼に対してこんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。もっと気軽に、安心して美容鍼を受けていただけるように、このコラムでは効果やメカニズム、他の美容法との比較など美容鍼のさまざまな情報をわかりやすくお伝えしています。コラムを通して1人でも多くの方に、美容鍼の魅力を知っていただければ幸いです。

目次

美容鍼とは?

東洋医学のひとつで、全身に点在するツボ(経穴・けいけつ)を鍼やお灸で刺激して身体の不調や痛みを改善する「鍼灸」。この鍼灸の中でも美容を目的としたものが「美容鍼」です。顔の適切な部位に鍼をすることで、皮膚の代謝、血流の促進また筋肉の弛緩を促し、さまざまなお肌のトラブルに向いているとされています。

鍼灸の美容効果については、古代中国王朝の王妃が美容効果を求めて鍼治療を受けていたという記録が残っており、業界内では昔からよく知られていましたが、美容鍼の認知度が高まったのはここ5、6年のこと。ハリウッドスターなど海外のセレブリティが美容法に取り入れたことをきっかけに世界的な注目を集めました。日本でも芸能人やモデル、女優さんたちがブログやSNSに鍼を顔に刺した施術中の写真をアップされるようになり、美容鍼は認知が広がりはじめ、浸透してきています。

鍼灸治療による美容効果は、世界保健機構(WHO)でも認められており、且つ副作用などもありませんから、安心して受けられる美容方法として注目されています。

「皮膚は内臓の鏡」、「皮膚は第三の脳」とも呼ばれるように、皮膚組織は体内の健康が顕著に表れるほか、精神的な健康具合の変化にも非常に敏感な場所です。鍼灸治療を行うことで心身から健康な状態を実現し、その結果、皮膚組織を健全な状態で持続できると言われています。

鍼灸には、伝統鍼灸、現代鍼灸、中医学の3種類がある

鍼灸には大きく分けて伝統鍼灸、現代鍼灸、中医学があります。どれも中国最古の医学書とされる『黄帝内経』をルーツとしていますが、『黄帝内経』の要素を最も色濃く受け継いでいるのが伝統鍼灸です。日本に根付き日本の風土や日本人の体質に合わせて進化した鍼灸医学で、科学的には証明しづらい「感覚」を重視した施術を特徴としています。カリスタでは伝統鍼灸をベースに、美容の要素を組み合わせた施術を行っています。

それに対して、現代の中国で発展した中医学は非常に論理的に作られています。海外でも受け入れられやすく、現在アメリカで行われている美容鍼には、中医学をベースとするものが多いようです。ハリウッドスターと同じ施術に興味のある方も多いでしょうが、中医学は基本的に使用する鍼が太く、普通の体格の日本人女性には刺激が強すぎるかもしれません。

美容鍼が注目される理由

美容鍼(美容針・美顔鍼)の歴史はとても古く、中国の清王朝の時代にまでさかのぼります。

マドンナや欧米のハリウッド女優、セレブ達が鍼による小顔美容法(”Cosmetic Acupuncture”=美容鍼)を受けたことがCNNやNew York Times、Fox Newsなど米国のメディアで報道され、注目されるようになりました。国内でも数々の芸能人やモデルの方々が美容鍼を受けています。

また、様々な美容法が存在している中、美容鍼(美容針・美顔鍼)が注目を浴びている要因のひとつに、その安全性と即効性が挙げられます。副作用のない安全な鍼治療は、WHO(世界保健機関)にも認められているほどで、安心して受けられる美容医療です。

即効性については、もちろん個人差はありますが、鍼が皮膚の真皮層を直接刺激し、コラーゲンの生成や血流を促進することで、すぐに美容効果が期待できます。

美容鍼の効果とそのメカニズム

美容鍼の効果効能は、以下のようなお悩みに良いとされています。

  • リフトアップ、小顔になりたい
  • たるみ
  • むくみ
  • しわ
  • しみ
  • 顔がくすみがちで顔色が悪い
  • 肌の乾燥
  • ニキビ予防
  • ニキビ跡の赤身の軽減
  • 目の下のくま
  • 二重あご
  • 目の疲れ
  • 顔の左右差
  • 顔が以前より四角くなった

など、多岐に渡ります。

また、カリスタでは、さらに

  • 肩こり
  • 肌荒れ
  • 生理不順
  • 生理痛
  • 腰痛
  • 疲労
  • 頭痛
  • 不眠
  • 背中の痛み
  • 冷え
  • 薄毛
  • 若白髪の改善
  • 冷え
  • ホルモンバランスの崩れ
  • 便秘

などの全身症状に対するトリートメントも行います。

人間の身体には、病気やケガなどを治そうとする「自然治癒力」が備わっています。皮膚の細胞は表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれており、表皮から真皮へと鍼を刺し入れると細胞が「組織が壊された」と認識し、白血球を集めて壊れた組織を修復しようとします。さらに皮膚を守るために、表皮や真皮に含まれるコラーゲン、セラミドなどお肌にとって大切な成分を積極的に生成するので新陳代謝が活発になります。加えて感覚神経が鍼の刺激に反応して血行が良くなり、むくみやお肌のくすみ、しみなどの改善も期待できるのです。

鍼を刺すツボの位置は、WHO(世界保健機関)によって世界的に統一されています。しかし同じ人でも体調によって場所がずれることもあり、鍼灸師は皮膚の表面を触ったり目で見たりしてツボの位置を確認しながら鍼を刺していきます。例えば胃と関係するとされるツボに鍼を刺すと胃液が分泌されることは証明されていますが、なぜ鍼の刺激で胃液が分泌されるのかというメカニズムは解明されていません。長い歴史を持つ鍼灸のすべてをクリアにすることは難しく、鍼灸には今もなお神秘的な部分が残されているのです。鍼灸師は、理論と感覚の両方を駆使して一人ひとりに合ったオーダーメイドトリートメントを行っています。

美容鍼と美容鍼灸の違い

美容に特化したサロンでは、美容鍼にお灸が含まれていない場合もあります。鍼灸の施術を行うには国家資格が必要ですが、実は「鍼灸師」という資格はありません。「はり師」と「きゅう師」は別々の国家資格であり、その両方を持つ人を鍼灸師と呼んでいます。はり師の資格があってもきゅう師の資格がなければ、お灸の施術はできません。カリスタの施術スタッフは全員、はり師ときゅう師の資格を持った鍼灸師です。施術にも積極的にお灸を取り入れて、美容鍼の効果をより高めています。鍼だけでなくお灸も用いた施術を「美容鍼灸」、鍼のみの施術を「美容鍼」と区別することもあります。

また、「美容鍼=お顔に鍼を刺す施術」という位置付けのサロンや治療院もありますが、全身へのアプローチを含めた施術を「美容鍼」、お顔だけの施術を「美顔鍼」と定義する場合もあります。もちろん表面からアプローチする美顔鍼の効果もあるのですが、胃腸や肺、子宮などの内臓機能が向上すればお肌の状態も良くなることを考えると、身体の内側からアプローチする美容鍼のほうがより根本的な施術だといえるでしょう。

美容鍼による、身体と心の変化

実際に施術をする鍼灸師は、美容鍼をきっかけにコンプレックスが解消され、心身ともに変わっていくユーザーの様子に鍼灸の持つパワーを実感することも多いといいます。カリスタのCHIHIRO院長に聞いてみました。

「黒やグレーなど暗い色のお洋服が多かったお客様が明るい色をチョイスされるようになったり、伸ばした髪でフェイスラインを隠していた方が髪をアップにされたり。お顔の湿疹がひどくて外出時は帽子やマスクが手放せなかった方が、お肌の状態が良くなるにつれ帽子やマスクを取り、髪を結んでお顔を見せて来店されるようになったこともありました。そのようなうれしい変化を目にするたびに、カリスタの理念である「心身同源」(心と身体はひとつ)を実感します」

美容鍼の力を借りて、人生をより豊かに

その場・そのときの効果だけを追求するのでなく、施術の先にある人生がより豊かになるようにサポートする――美容鍼にはそんな力が備わっています。頑張りすぎて疲れたとき、自分に自信が持てなくなったとき、もちろん元気なときにも、古くて新しい鍼灸のパワーを活用してみてはいかがでしょうか。

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本コラムの監修

CHIHIRO

美容鍼灸サロン CALISTA美容鍼灸サロン C by CALISTA 総院長
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(鍼灸師)

経歴:
大学卒業後、TV局アナウンサー、PR会社勤務を経て、女性限定鍼灸サロンCALISTAを設立。雑誌・テレビなど掲載多数。多種の口コミサイトで高い評価を集める。美容鍼・経絡美容鍼灸の第一人者。著書に『~ココロとカラダがかがやく~ 美人のツボ』、『~女性限定鍼灸サロンが薦める~ 美ツボBOOK』がある。

所属:
伝統鍼灸学会全日本鍼灸学会日本鍼灸師会東京都鍼灸師会

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