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ニキビ、しみ、くま、ほうれい線に対する美容鍼治療

美容鍼はニキビ、しみ、クマ、しわ、ほうれい線など、さまざまな肌トラブルの解消に役立ちます。「肌の悩みには鍼がいいらしい」という口コミも広まりつつありますが、なぜ鍼治療で美容効果が得られるのか、そのメカニズムをご存じの方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、症状別に美容鍼の効果をご紹介します。

目次

白ニキビ・赤ニキビへのアプローチ

ニキビにもいろいろな種類があることをご存じですか? たとえば「大人ニキビ」ともいわれる白ニキビは、免疫力が低下してホルモンバランスが乱れたり、毛穴が詰まったりすることで起こります。免疫力の低下は血行不良によって栄養が全身に行きわたらないことが原因となるため、血流やストレスを改善する治療も一緒に行っていきます。

一方、「思春期ニキビ」ともいわれる赤ニキビにはストレスと冷えが大きく影響します。「ニキビの原因が冷え」と聞くと意外に思うかもしれませんが、東洋医学では、人間の身体にはもともと熱のバランスを保つ機能があり、お腹や足が冷えると、気球と同じ原理で暖かい空気が上に上がり、首や顔に熱がこもってしまうと考えられています。腹部の冷えには、肝臓や腸、子宮などの働きが影響しているケースが多く、これらの働きを調整することで冷えも改善されます。中でも肝臓が備えている解毒作用が低下すると肌に影響が出て、ニキビができやすくなります。赤ニキビは、行き場をなくした熱が噴火してできるイメージですので、内臓の働きを調整するとともに全身の気を整えて血流を促進する治療を行います。

赤みが強く熱を持っているニキビは、まずはその周辺に鍼を打って血流を促進します。軽いニキビなら1回の施術で効果を実感できるでしょうが、顔中にできているような場合は、週1回のペースで施術を受けて体質から改善することが大切です。表面に現れているニキビだけをいくら治しても、根本的に改善しなければまた新しいニキビができてしまいます。体質を改善するとニキビができにくい状態に変わっていきますので、様子を見ながら施術の回数を減らしていけばよいでしょう。

しみ改善のポイントは、ターンオーバーと血流改善

美容鍼では、ホルモンバランスや血流を整えることでしみを目立ちにくくしていきます。完全に取り除きたい場合は美容皮膚科でレーザー治療を受ける方法もありますが、美容鍼では身体の内側に働きかけることでしみができにくい状態をキープしていきます。

しみは肌の奥のほうに原因があるため、皮膚の表面から働きかける化粧品では改善が難しいケースも多いのですが、肌の真皮層までアプローチする美容鍼なら改善につなげることができます。紫外線の影響によるしみの場合は、真皮層に鍼をすることで新陳代謝を活発にしてメラニンの沈着を防ぎます。ただし、子供の頃からあるシミは薄くなりづらかったり、できてから時間が経っているしみは、薄くなるケースはありますが、効果ができるまでに時間がかかったり、完全に消すのは難しい場合もあります。シミは血行不良が原因であることが多いため、しみの周辺にアプローチして血流を改善し、薄くしたり目立ちにくくしていきます。

肝斑などホルモンバランスの影響によるしみの場合は、自律神経の調整や、東洋医学でいう「瘀血(おけつ)」の改善が必要になるため、顔と同時に全身の治療も行っていきます。瘀血とはドロドロになった血の塊のことで、筋腫があると瘀血になりやすくなります。瘀血のある人は、月経の際にレバーのような塊があったり、便秘や冷えを伴ったりしていることが多く、瘀血の解消が体質やしみの改善につながります。

クマの原因は、首のコリや「脂肪ポケット」

クマが気になる方は目尻を横に引っ張ってみてください。色が動かなければ目の周りの血行不良が原因の青グマ、皮膚と一緒に色が動けばしみなどの色素沈着による茶グマ、色が薄くなったらたるみやしわが影になって黒く見える黒グマです。どのタイプも、クマそのものに鍼をすることはありません。目の周りは身体の中で最も皮膚が薄く、内出血した場合にとても目立ってしまうからです。クマには血行不良が大きく関わるため、目の周りの眼輪筋や首・肩のコリをほぐして目元の血流を改善すれば、クマも目立たなくなります。

頬や顎周りなど5ヵ所にある「脂肪ポケット」もクマに大きく影響します。脂肪ポケットは脂肪や老廃物が溜まりやすいゾーン。頬骨にある脂肪ポケットにアプローチして老廃物の排出を促進し、目元の血流を改善するとクマが薄くなることがあります。

血行不良を引き起こす身体の冷えや睡眠の質の低下、目の疲れなど、クマにはさまざまな生活環境が関わっています。血流を改善し、肩コリや目の疲れ、むくみなどの症状を治療していく中で一緒に改善していく形になります。

年齢に関わらず、しわやほうれい線は改善できる!

乾燥やストレスによってコラーゲンが減少すると、肌のハリがなくなりしわやたるみの原因となります。私たちの身体の中でコラーゲンを作り出せるのは、真皮層の中にある真皮線維芽細胞だけ。美容鍼では真皮層に直接鍼を入れ、「細胞を壊されたから、作らなければいけない」と肌に認識させることで、コラーゲンの生成を促します。ただし、真皮層まで到達している眉間などの深いしわを完全になくすことは難しい場合もあります。。ほうれい線は頬の脂肪ポケットに老廃物が溜まり、その重みで皮膚が引っ張られることが原因の一つになっているため、老廃物の排出を促すことが改善につながります。

真皮層への刺激効果は通常なら2週間程度続きますが、ストレスによる免疫力の低下などによって大きく左右されます。また、加齢に伴って肌の回復力が遅くなると持続時間が短くなります。しかし、美容鍼の力を借りて老廃物をしっかり排出し、肌のターンオーバーのサイクルを見極めながらコラーゲンの生成をコントロールすれば、いくつになっても自然で若々しい肌を保つことができます。しわやほうれい線を年齢のせいとあきらめずに、鍼灸師に相談してみてください。

美容鍼では施術だけでなく生活改善が重要なポイントとなるため、施術を受けることが自分自身を見つめ直す良い機会にもなります。「今だけでなく、10年後、20年後も健康でキレイな肌でいたい」と思う方は、美容鍼を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

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本コラムの監修

CHIHIRO

美容鍼灸サロン CALISTA美容鍼灸サロン C by CALISTA 総院長
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(鍼灸師)

経歴:
大学卒業後、TV局アナウンサー、PR会社勤務を経て、女性限定鍼灸サロンCALISTAを設立。雑誌・テレビなど掲載多数。多種の口コミサイトで高い評価を集める。美容鍼・経絡美容鍼灸の第一人者。著書に『~ココロとカラダがかがやく~ 美人のツボ』、『~女性限定鍼灸サロンが薦める~ 美ツボBOOK』がある。

所属:
伝統鍼灸学会全日本鍼灸学会日本鍼灸師会東京都鍼灸師会

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