美容鍼灸・経絡アロマトリートメント
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免疫力を高めてウイルス対策。効果アリのツボ紹介

鍼灸の効果というと、身体の深い場所のこりをとってくれたり、お顔のリフトアップ、というイメージかと思います。

CALISTAでの問診の際、お客様にどんな体を目指したいかお聞きすると「免疫力を上げたい、感染症に負けない体質になりたい……。」そんなお声をよくききます。では、免疫力の高い身体とはどんな体でしょうか?

鍼で風邪がひきにくくなる?

免疫ってなに?

免疫とは、身体を守る機能です。身体に病原体が入ってきたり、細胞におきた異常を察知したときに、あなたの体を守ってくれる大切な防衛機構です。

あなたの身体はウイルスだけではなく、ほこりや汚染物質などに常にさらされています。それでも病気にならないのは、有害物質から身を守る、「免疫」というシステムがあるからです。

そのシステム強化しを有効に使える状態が、いわゆる「免疫力の高い身体」といえます。

もちろん、風邪をひかないことは目標です。ですが、免疫力が高い体は、身を守るだけではなく、東洋医学的な「邪気」と戦える体を作るのが不可欠です。
免疫力がある「負けない体」を作るためのサポートが鍼治療です。


どうやって体を守るの?

免疫にもいくつか段階があります。
まずは上皮(表皮)による機械的、化学的、生物学的な防御です。たとえ体内環境を整えたとしても、まずは病原体を体に入れないことが一番です。

「うがい・手洗い」はしっかり行いましょう。 その次が、生体内の自然免疫系(先天性免疫系)、細胞が活躍する、体内の免疫機構による防御・迎撃になります。

自然免疫は大まかに科学的(炎症によるもの、タンパク質である抗体によるもの)と、細胞的(白血球によるもの)の2種類があります。自然免疫系の主役は、血液中にある免疫細胞と呼ばれる細胞たち、特に白血球・リンパ球です。

免疫細胞は疲れやストレス、栄養不足などの影響を強く受けます。仕事が忙しい時や家庭環境の変化で風邪をひきやすくなったり、ヘルペスが出てきてしまうのはそのためです。


免疫が上がる要素とは?

【免疫を上げる要素】
・運動をする
運動後は一時的にほんの少し免疫力が低下しますが、適度な運動(早歩き程度でも良い)を定期的に行うと、免疫力が増強します。また、筋肉をつけることでも免疫力が高まります。

・血液循環をよくする
免疫機能の主体である、「免疫細胞」は血液循環で全身を回っています。そのため循環が悪くなると働きが下がってしまいます。血液循環を改善することで、より細胞を活性化させることができます。

・リラックスする
副交感神経優位の状態になると、白血球の中でもリンパ球の割合が増します。

鍼灸やマッサージを続けると感染症にかかりにくくなる方が多い印象ですが、それは恐らくこちらの三点が良い影響を与えているものと考えられます。



鍼灸治療が体に与える影響

鍼灸治療には生体防御機構に影響を与える効果があるとされています。
鍼施術による免疫系に対する反応としては、リンパ球であるNK細胞natural killer細胞・ナチュラルキラー細胞)やT細胞の活性化が挙げられます。

鍼施術をすることにより、NK細胞やT細胞が活性化さたというデータがあります。灸施術においてもNK細胞の活性化がみられ、鍼と比べてさらに高い効果が示されました。

いずれの治療においても末梢血管中のNK細胞の数と活性が上昇する結果となっています。

また、鍼灸治療は血行を促進する効果や筋肉を緩める効果もあります。活性化された免疫細胞が身体に行き渡りやすくなる結果になります。

特に、遺伝子を毎回組み換えるインフルエンザなどのウイルスにはNK細胞の働きが重要です。

鍼灸を続けてくれる方から「風邪をひきにくくなった」という声が多いのにも納得です。



東洋医学からみた免疫

東洋医学における西洋医学の免疫機能に相当すると考えられるものは「正気」です。正気の中でも、「衛気」が外からの刺激に対する防衛に働く気とされています。

また、外からのよくないものは「邪気」とされており、邪気で調子が悪くなったものを「外感」としています。漢方だと玉屏風散が衛気に対する処方の代表的なものになります。

CALISTAでの治療免疫力アップは、まさに「根本治療」です。脈やお体を拝見し、どの臓腑や経絡が、どんなふうになったら体が元気になるかを考えます。もちろん、普段のお体の症状や生活スタイルも診断のヒントです。



鍼灸で使用するツボ

足三里( あしさんり)

足にある、万病に効くツボとして知られているツボです。
胃腸の働きを整えることで、免疫力、特に腸管免疫を高めることが期待できます。 セルフケアにおすすめです。

足三里の場所は ①膝のお皿の下のラインを探します。②探したラインから、脛の外側の筋肉のラインを探します。③ ②のラインで、指を4本分下がった高さです。

百会(ひゃくえ)

頭のてっぺんにある、体の気が集まるツボです。
百脈之会とも呼ばれ、鍼灸の古典にも気のコントロールに大切なツボとして挙げられます。 全身の循環を良くすることが期待できます。

肺兪(はいゆ)

肩甲骨の間あたりにある、外から身を守る力をアップさせてくれるツボです。
東洋医学的に肺は呼吸器や皮膚と密接な関係があるとされています。また、前述の衛気をコントロールするのも肺です。

肺を元気にすることで、衛気の「外邪の侵入を防ぐ作用」を高めることが期待できます。